こどもたちへの法教育準備3(思い出の洋服で人形胴体の製作)
こんにちは。熊本市東区の女性行政書士、高木陽子です。8月に進めていた「こどもたちへの法教育」へ向けた準備の一つ、人形製作についての途中報告です。
前回は頭部の作成でした。今回は胴体製作です。時間はかかりますが、考えながら修正を入れつつ細かい作業ができるのであえて手縫いでチクチクと進めています。
古着の中から胴体の布選び
以前から考えていた「サイズアウトした息子たちの古着を活用して何か作れないかな」を、この胴体で実践してみることにしてみました。ちなみに息子は今6歳と4歳。今回使う服は、二人が3歳の時に来ていた100サイズのTシャツです。綺麗な色目のものを探していたら、木綿の柔らかシャツが出てきました。ビタミンカラーなのも人形の雰囲気にぴったりです。これ、よく着ていたなあと思い出のある服でもあります。
表はシミだらけですが裏面は綺麗。これなら胴体部分に使えると判断しました。
手足を作る
並行して、手足のパーツを作ります。前回の頭部作りの余り布で型紙通りに作ります。少しだけ綿を入れて、猫の肉球のような、なかなかの感触になりました。
胴体を作る
いよいよ胴体製作。布地を切る、縫う、足と手のパーツを縫い合わせる、の3段階です。
型紙はヘンテコな凸部分がありますが、最終的に頭部接合を考えて、あえて頭部部分の布地を残してあります。古着のサイズは、設計図から起こした型紙にぴったりでした。裾の部分はキレイに縫製してあるので、その部分はそのまま人形の胴体の裾として活用します。
型紙通りに切り抜いたら、なかおもてにして縫います。人形操作時に丈夫であってほしいので、今回は古着を二枚重ね縫いして前面と背面とをそれぞれ作りました。おもて面には、足のパーツを一緒に縫い付けます。
そして、先ほどの手パーツも一緒に、前面と背面の胴体部分をなかおもてにして縫いました。下の写真ですと手のパーツが見えませんが、なかおもてにして縫っているので手は内側に入れ込んでいる状態です。なお、パペット人形なので操作する手が入るように縫うのは脇です。
ぐるっとおもて面を外側に出して、胴体が出来上がりました。手と足がつくと人形らしさがぐっと増します。シャツの裏面がおもてになるように縫ったので、シミも見当たりません。
胴体と頭部を接合する(最難関)
いよいよ胴体と発泡スチロールで作った頭部の接合です。胴体は「手芸」でしたが、この接合は「工作」。試行錯誤の末、工作の友「木工用ボンド」と「チクチク手縫い」で接合に成功しました。
イメージとして、胴体を再度なかおもてに戻して、頭部を下向き(胴体側に入れ込んで)にして接合します。ちなみに肩部分はまだ縫い合わせていないので、大きな頭部も自由自在に動かせます。
そして、えいやっと木工用ボンドで固定し、待ち針で仮止め。下の写真は、横から見た時。
肩を縫い合わせ、頭部の布地と胴体の布地部分を首元でチクチク縫い合わせます。ここで、最初の型紙にあった凸部分が活用できました。
胴体の完成
そして完成したのが、こちらです。
てるてる坊主がのっぺらぼうに変わりました。お顔がまだないので「かわいい」とは言い難いですが、頭が大きい分、可愛らしい雰囲気になりそうな予感がします。
そして息子たちの思い出の服が人形に生まれ変わったことにも嬉しさが増します。
8月の作業はここまでです。9月は耳、髪の毛、人形の命の「顔」、お洋服の装飾を作る予定です。
大切な伝える内容、伝え方についても並行して思案中です。「私たちは決まり・法律によって守られている」を楽しく、印象に残るように伝えることを一番に考えています。